梅雨はおもくしずかに。
2025-06-22
かやぶきの里の梅雨。
古くなって苔むしてきた屋根や新しく葺き替えが終わった茅葺きにも雨に濡れ、少し濃い色に見える。
茅葺き屋根はその名の通り茅葺きで、ススキという草でできている。
経年劣化もしますし、家の中は隙間だらけ。
屋根も隙間だらけの茅葺きは200年人の生活を守り続けている。
もちろん雨漏りはしないし、そう簡単に雪などでも壊れない。台風や風の日も全く問題ない。
密閉して自然の力を防いでしまうのではなく、自然とうまく暮らしていく。だからこそ長く暮らしを支えている。
この絶妙な屋根の角度と、ススキの特徴などから雨は一定まで染み込むとそれ以上染み込無ことはない。
素材の特徴や職人の技、工夫で防がずに共に共存していく風景。
当たり前のようにあった風景ですが、今では多くのところで失われてきている。
梅雨の雨はおもくしずかでなま暖かく。
湿度の多いこの時期は日本の暮らしの見せ所。
日本の原風景を色濃く見せてくれる。