かやぶきの里について

歴史

京都府南丹市美山町の北集落「かやぶきの里」は、京都市と小浜市の中間に位置します。集落を東西に渡り、鯖街道と呼ばれる街道が通ります。

ここには、約220年前(江戸時代)〜 150年前(明治時代)に建てられた茅葺き屋根の家屋が多く残され、今も、50戸ある家屋のうち39棟が茅葺き屋根です。

主屋は南向きに、由良川の流れに平行するように配置され、「北山型民家」と言われる民家の特徴は、間取りが田の字型、壁や戸が木造り、上げ庭と言われる土間であることです。

伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度が高く評価され、北集落は1993年12月8日に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

以降、「かやぶきの里保存会」や「有限会社 かやぶきの里」が集落の住民により組織され、歴史的景観の維持管理、住民生活の保全が行われています。

 

集落案内

美山民俗資料館では、北山型民家の母屋・納屋・蔵が公開され、今では珍しく貴重な古くからの農機具や生活道具など約200点以上が展示され、美山のかつての生活をみることができます。

その他、集落内の食事処や茶寮、土産物屋、宿、美術館では、「かやぶきの里」の多様な営みを体感することができます。

 

毎月発行されている集落新聞「ふるさと新聞」に寄せた、藍染作家 新道弘之氏の墨絵より。