お田植え祭

2025-05-11

 

 

お田植え祭。

 

新緑の山々とともに、美しく整えられた水田は古き良き日本の原風景を映す。

 

山の裾にある知井八幡神社に朝から集まった早乙女は衣装に着替え、祈りを捧げて神饌田に向かう。

八幡神社からゆっくり10分ほどかけて宮司や巫女と共に神饌田のほとりを歩く。

田んぼの近くで行われる神事には、地元住民や地元の企業も参加し、五穀豊穣を願う。

 

早乙女等は地元の学校から参加し、約15年ほど続けられている。

神への祈りと共に、暮らしや文化、食を通した生活の風景、伝承される暮らしを感じることができる。

 

茅葺きと早乙女等のこの神事はとてつもなく長い歴史ではないものの、継承するだけでなく、現在の私たちが繋いでいく文化

として、これからも刻まれ繋がれていくこととなるだろう。

 

繋がれてきた文化の継承だけではなく、関わってもらえる多くの方々と、今ある風景や関わり方も文化としてつくり、残し、

次の世代へと繋いでいく。

 

暮らしと共に変化し続けるこの文化は、無くしてはならないものを見定め、変化しなければならないものを見つめ、

次のあなたへの芽を、稲を育てていく。

 

秋には黄金色の稲穂を垂れさせ、見事な収穫を祈って。